信州の箕輪町にある伊那高原赤そばの里は、上の写真のように4.2ヘクタールの広々とした斜面に赤ソバの花が一面に咲く、まさに絶景スポットとして賑わっています。
赤そばの里へは、中央道の伊那ICで降りて、県道406号線から県道203号線に進み箕輪西小学校を目指して、小学校を越えた校庭横の道を左折し、案内看板に従い進むと駐車場に着きます。
駐車場から赤ソバの里に入っていく上の写真の道は、初めて来るとどこまで山の中に入っていくのかと少し不安になりますが、一度通ればワクワクした気分で歩ける程々の距離です。
赤そばの里の入口にある上の写真の看板で説明されているように、赤ソバの高嶺ルビーという品種のルーツは、ヒマラヤに咲く赤い花のソバですが、日本の風土に合うよう信州で品種改良されており、国内ではこの南信州が本拠地でしょう。
2016年10月4日の赤ソバの花の咲き具合は、生育状況があまり良くないとのことで、上の写真のように西側で一部生えてきてない所があったり、全体として赤い色付きが進んでいないように見えます。
上の写真は2015年9月28日に撮影した写真で、2016年より数日早いのに花の赤い色は随分濃く見えます。
赤そば畑の色合いについては、光の射す向きで見え方が大きく変わるので、同じ14時頃にほぼ同じ方角で撮った上の写真を前の写真と比べてみると、より色の違いがわかります。なお、2015年はPLフィルターが強く効いて青空が濃く移っていますが、それを差し引いても色の濃さは明らかに違います。
また少し別の方角から見た上の写真も、左の2015年と右の2016年では咲き方も花の色も違い、2015年の方が鮮やかであったことが確認できます。
上の写真は2015年の赤ソバの花のアップの写真で、色は濃くなっているのにまだ蕾から開きかけの花が多く、きれいに開いた花は見当たりません。なぜか不思議ですが、どうやらこの赤そばの里は、山中なので虫が多いためか、開いてすぐ痛んでしまう花が多いようです。
上の写真は2016年の赤ソバの花のアップの写真で、やはり綺麗に開いた花は滅多になく、少し色が薄いので元気がないように見えます。
上の写真も2016年に撮った写真ですが、両年で何枚も撮ったアップの写真のうちで、ちゃんと開いている花を撮れたのはこの写真ぐらいです。
少し小さく撮れば上の写真のように綺麗に見えるのに、この写真も拡大すれば既に花が痛んでいることがよくわかります。
2015年はアップに耐える花は滅多にないとしても、上の写真のように花の密度は高く、赤ソバが背比べをしているような感じの良い写真は撮れます。
少し斜面を登って、上の写真は南東向きに少し見下ろして撮っており、遠景写真はとても綺麗に撮れています。
斜面の途中にある上の写真の看板には、南アルプスの甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、塩見岳、赤石岳などの山々が描かれており、遠くに見える山の名前が確認できます。
上の写真は斜面をほぼ登りきった所から、南西に見下ろして撮っており、スキー場のような広さが実感できますがリフトはありません。。
2016年は上の写真ではまずまずのように見えるものの、地元の箕輪町の方が今年は良くないと言われていたので、そういう年もあるのでしょうが、これまでアップで良い写真が撮れていないので、再訪するのであれば見頃になってすぐの最も良い時期に来たい所です。
なお帰り道に、すぐ近くの上古田地区に咲く朝顔のヘブンリーブルーを見たり、また時間があれば権兵衛トンネルを抜けて木曽路を寄り道しながら国道19号線で中津川ICまで戻るルートも、19号線が整備されて随分走りやすくなってきているので選択肢の一つでしょう。
他の赤ソバの名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「赤ソバの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
また赤ソバの品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーの「赤ソバ」を、赤ソバの写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーの「小さな花の撮り方」を、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。
