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小さな花の撮り方 - 花の撮影テクニック

このページは、「四季の花巡りガイド」の「花の撮影テクニック」コーナーの、小さな花の撮り方を写真で説明しているページです。このページを見て、花の品種や撮影場所に関心があれば、下のメニューバーをご利用いただき、サイト内の各コーナーに移動して御覧ください。

 小さな花の撮り方 - 赤そば・萩など

箕輪赤そばの里は広がりがあるエリアで、信州伊奈高原の雄大な山並をバックとして四方から写真を撮ることができます。ただし上の写真は、日照が少なくてあまり赤く色づかなかったと言われた2016年秋の写真です。

2015年秋の箕輪赤そばの里の赤ソバは、上の写真のようにもっと色が濃いのですが、東西南北と撮る方向によって陽の当たり方が変るので写真の色相が随分違います。しかし、撮りたい構図があれば方角も決まってしまうので、ほとんど色相は変えられません。

ただし、太陽は東から西に移動し日照の強さも変わるため、撮影する時刻によって色相など様々に変化しています。よって上の写真のように、ほぼ同じ構図でも昼時と夕刻で色が違います。

普通の白いソバも、陽を浴びて輝いているところを撮ると上の写真のように綺麗です。

ソバの一つ一つの花は小さな花ですが、アップで撮ると可愛い花です。

デジタル一眼カメラは、マクロ機能があってもコンパクトデジカメと比べて接写は得意ではありません。今使っているレンズでは、望遠ズームレンズで最短距離で撮ることで、一番大きく写すことができますが、それでもソバの花は小さすぎて、どこを撮ったか解らないという感じです。

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ケンコー・トキナー
レンズフィルター

ケンコー・トキナー
クローズアップレンズ

そこで、KenkoのクローズアップレンズNO2(撮影距離25~50cm)を装着して、花から40cmぐらいに近づいて何とか撮っています。

被写体である花に近づいて望遠で撮ると、被写界深度が浅くなるので、全部の花にピントを合わせることが困難です。たとえば上の上半分の写真は、中央(手前)の花にピントが合っており、上の下半分の写真は、周辺部の花にピントが合っていますが、いずれもピントが合っていない花があります。

カメラからの遠近の差が大きい花に少しでも多くピントを合わせたいときは、クローズアップレンズを使っても、望遠にし過ぎない方がピントが合う範囲が広くなって見易い写真が撮れます。またオートフォーカスでなく、マニュアルでピントを合わせた方が失敗は少ないようです。

なお、被写界深度を深くするためには、絞り値を大きく、焦点距離を短く(広角にする)、撮影距離を長く(被写体から離れる)することですから、小さいものをアップで大きく撮ろうとするときには元々向いていないことです。

赤ソバの花は、上の写真のような感じの三又になっていることが多く、しっかりとピントが合っているのは中央の部分のみです。

上の写真も、中央の部分のみピントが合っていて、左右は大きくボケています。

上の写真も、花に奥行きがあるので中央の部分のみピントが合っています。

赤ソバをアップで撮った写真としては、上の写真が最も綺麗に撮れている一枚です。

一般的に花が最も綺麗に撮れる時は、満開になる直前と思っていますが、赤ソバの花をアップで撮ろうとする時は、そろそろ満開と思って出かけても、上の左の写真のように一つ一つの花は蕾が多くて開いていないことがあります。上の右の写真のように、綺麗に撮れる時期はちょうど満開の時ぐらいと短いので現地の開花情報は調べて出かけた方が良いでしょう。

萩の花は藤の花と同じく蝶形花という形の花ですが、萩は小さな花なので上の写真の大きさでも花の形は良く解りません。

赤ソバと同じようにクローズアップレンズを使って、やっと上の写真のように花の形が確認できるように撮れますが、風が吹くと枝が大きく揺れ風が止むのを待たなければならないため、決して写真が撮りやすい花ではないでしょう。

こんな小さな花でも、上の左の写真のように光りが当たれば影ができ、逆光気味ではエッジライト風に輪郭が光って美しく見えます。

上の写真の湿地に育つ植物は、サギソウ、シラタマホシグサ、サワシロギク、イボクサ、サワヒヨドリで、いずれも花が極めて小さいので、マクロレンズがない場合は、クローズアップレンズを使うことが花の形が解るように撮るために役に立ちます。

赤ソバの一面に咲く風景の写真や、またアップの花の写真も撮りたいところですが、咲いている姿も写したいものです。この時にバックが日陰であれば上の写真のように、茎が伸びてその上に花が咲いて生き生きと輝いている写真が撮れ、これがこの植物の姿という感じがします。

中川村の赤そば畑は、広くて写真が撮りやすいので、上の写真のようにパンフォーカスで手前の花の形が何とか赤そばと解り、背景もクリアに写っているお気に入りの写真が撮れます。なお、中川村赤そば花祭りは、2016年が最後とアナウンスされており、2017年以降は赤ソバが見れないとすると残念なことです。

赤ソバの品種について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の人気品種の紹介」コーナーから「赤ソバ」を選んで、また赤ソバの名所について詳しくは、「花の名所ガイド中部」の「赤ソバの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。

なお、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」も、2017年4月1日に公開スタートしましたので時々再訪いただければ幸いです。


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 更新情報

2017.3. 1公開 花の撮影テクニック 小さな花の撮り方など6類型 新規作成