浜松フラワーパークの春は、桜、チューリップ、藤、バラなどの花が次々と咲きますが、園内の北東にある花菖蒲園も、上の写真のように広いエリアで、花ショウブの種類も700品種とのことで本数もボリュームがあります。
フラワーパークの正面ゲートを入った展示は、上の写真のようにこの時期は花ショウブがメインになっています。
なお、浜松フラワーパークへのアクセスは、東名の三ケ日ICを利用するルートを使うことが多く、詳しくは桜を見に訪問した時の記事「浜松フラワーパーク-桜の名所」を参照してください。
上の写真の花菖蒲園の看板の横に、ハナショウブの開花不良についてのお知らせが表示されていて、2015年は土壌不良等により充分に生育してなく例年の美しさはないとのことです。訪問日は6月10日で、昨年来た時(2014年6月13日)と比べて少し時期が早かったかぐらいに思っていましたが、花ショウブを継続して咲かすのは難しいようです。
園内中央部で上の写真のように花の密度が低い区画も所々にありますが、他の花菖蒲園では、もっと花付きが悪い所もあるので、そんなに悪いという感じではありません。
花ショウブは花が開く時期に水に浸かっている必要はないのですが、やはり上の写真のように水辺に花ショウブの花は似合います。
上の写真のように透明感のある薄い青や紫の花の色が水に合うのでしょう。
この花菖蒲園では、園内に上の写真のように木造の遊歩道がしっかりと造られており、湿地らしい雰囲気を出しつつ花が見やすいように工夫されています。
花ショウブの品種としては、江戸系、肥後系、伊勢系などの多くの品種が見られますが、江戸系の品種が最も多く、次いで肥後系の品種が目に付きます。中でも上の写真のように涼しげな薄いブルーの綺麗な花が目立っています。
最近の新しい花ショウブとキショウブの種間交配種などは少ないようですが、上の左の写真の品種の浜名湖の光は、種間交配種の愛知の輝きに似ており、ここでは両品種とも見ていますが区別はつきません。
また名前が確認できなかった上の右の写真の品種は、花びらがキラキラ輝いていますが、中心の目のところの輪郭がアイシャドウを引いたようになってないので種間交配種ではないでしょう。なお種間交配種については、「花の人気品種の紹介」コーナーの「花ショウブ」を参照してください。
園内の奥の方では、上の写真のように花がしっかり咲いています。
このフラワーパークでは、園内の至る所でアジサイもほぼ同時期に見られ、上の写真のように花菖蒲園でも周囲にアジサイが植えられていて見頃になっています。
他の花ショウブの名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「花ショウブの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
また花ショウブの品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーを、花ショウブなど春に咲く草花の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーを、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。