遠州三山の一つである可睡斎では、4月中旬~5月初旬の間はボタン苑が開苑され、ぼたん燦燦(サンサン)まつりが開催されて賑わいます。
なお、遠州三山は法多山、可睡斎、油山寺のいずれも袋井市にある3つの寺院をさしており、法多山は桜まつり、可睡斎はボタン苑、油山寺は紅葉の名所として知られています。また可睡斎に隣接する可睡ゆりの園は5月下旬開園でボタンの咲く時期とは重なっていません。
可睡斎へは、東名高速道路の袋井ICで降り左折して、袋井IC北の信号を右折して、可睡西の信号の次の道を左折して北上し、道なりに進めば着きます。
ボタン苑は寺の西隣にあり、上の右の写真の山門から左手の西の方向に歩けば、池の向こうに上の左の写真のボタン苑の入口が見えてきます。なお駐車場は可睡斎の周辺に複数あり、2015年4月23日の訪問時はボタン苑の入口前と池の横を通って奥の駐車場に止めています。
入口で拝観料を支払い中に入ると、上の写真の所で、左に入ると丘の上のエリアに進み、少しまっすぐ行って右に入っていくと、品種毎の展示エリアに入っていきます、
可睡斎のボタンは今が見頃のはずですが、丘の上のエリアでは、まだこれからなのか、もう遅いのか、上の写真のように咲いているボタンの花が少なくやや寂しいという感じです。
丘の上のエリアから下の展示エリアを見下ろした景色が上の写真で、品種毎の展示エリアは日よけで覆ってあるところがメインです。なお、ここは鯉のぼりが泳いでいることでも知られています。
日当たりの良し悪しや、品種の早咲き遅咲きの違いもあるのでしょうが、上の写真の白いボタンは、まだ蕾がいくつかあります。
白地に赤やピンクの模様が入ったボタンが、上の写真のように2種類ありますが、右の写真のボタンに似ている紅白の縞模様の入っている品種は、最近流行しており時々見かけます。
上の写真のような黄色のボタンは、どちらかというと遅咲きで、このボタン苑でもこれから多く咲くのかもしれません。
上の写真のように、ピンクのボタンは透明感のある良い花が揃っています。
上の写真のボタンは、大輪の華やかな花が気に入っています。
このボタン苑は、上の写真のように部分的に日よけで覆うのは保護のためでしょうが、ボタンの咲く景観を楽しんだり、一花一花鑑賞したり、その目的によってエリアを分けて見せ方が工されており、配慮が行き届いています。
ボタンの品種は多くて、名前で確認することが困難ですが、特に気に入った品種は、この「四季の花巡りガイド」の「花の人気品種の紹介」コーナーの「ボタン」で紹介していますので参考として下さい。
他のボタンの名所については「花の名所ガイド中部」の「ボタンの名所リスト」から名所を選んで、またボタンなど低木の花の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。