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低木の花の撮り方 - 花の撮影テクニック

このページは、「四季の花巡りガイド」の「花の撮影テクニック」コーナーの、低木の花の撮り方を写真で説明しているページです。このページを見て、花の品種や撮影場所に関心があれば、下のメニューバーをご利用いただき、サイト内の各コーナーに移動して御覧ください。

 低木の花の撮り方 - ボタン・バラ等

ボタン、バラなど低木の花は、草花と比べて風が吹いてもそんなに揺れないこと、また大きめの花は少し離れた距離からも写せることから、比較的撮りやすい被写体であり、上の写真のように一本の木や一株で多くの花が華やかに咲き誇る写真が撮れます。

特にバラは膨大な数の品種があるので、珍しい綺麗な花を見つけて撮る楽しみがあります。

ボタンも上の写真のように、ボタン園のよく手入れされた株が満開になると見事なものですが、黄色い花のボタンは遅咲きの所が多いように、早咲きと遅咲きの品種があるので、撮りたい品種が満開になる時期に訪問したいところです。

上の写真は、浜松フラワーパークで撮った珍しい明るいグリーンのあじさいです。土壌が酸性なら青色、アルカリ性なら赤色の花となるアジサイで、その他の変わった色のアジサイや、原種に近いガクアジサイやヤマアジサイなど珍しい品種は撮りたいアジサイです。

陽が当たる花を撮った上のバラの写真は、日陰の背景が黒く写りバラの華やかさが引き立って見えます。

上のボタンの写真も、日陰の背景が黒く写っており落ち着いて見えます。



上のアジサイの写真も、日陰が黒く写ることで花や株全体がクリアに見えます。

上のボタンの花のように、大輪の花は少しアップで撮っても撮りやすく綺麗に撮れます。

上の写真の左のバラは花びらの縁が輝いており、右のあじさいは葉に花の陰ができています。このように花に陽が当たれば影ができますが、影ができることで写真が生き生きとしてくる感じです。

花は上の写真のように、逆光が当たって外輪が縁取られたり、花びらを透過する光りや手前の花びらにできる影などで、表情が豊かになるので逆光も良いものです。

やはり陽が当たっている花は美しく、上の幻想的な写真も逆光ならではの写真で好みです。

赤い花は陽が当たっているときは撮りにくく、上の写真の左側のように夕日が当たっているように赤く焼けるので、露出を調整して少し暗く撮っています。

もちろん夕暮れ時も赤く焼けますが、夕刻に撮った写真なので、そのことが判ることを、そもそも修正したほうが良いのか疑問です。こういう場合に、露出の調整に加えてホワイトバランスを調整する時は、日陰で通常のAUTOで撮ってクール過ぎると思うときだけにしています。

あるバラ園で管理されている方のお話では、上の写真のようにツボミ付きの一輪というのがバラの鉄板の構図で、カメラマンの方々がよく探されているとのことです。

バラは、確かにアップで撮った写真を確認してみると、ツボミ付きの一輪が多く、そういう見せ方の手入れがされているのかもしれません。

上の花一輪の写真は、いずれも背景がボケています。背景をボカすためには、F値を小さくする、焦点距離が長い望遠側で撮る、被写体に近づいて撮ることですが、アップの写真は被写体にできる限り近づき、そばに寄れなければ望遠側で撮るので、あまり意識しなくてもボケるものです。

あえて言えば、上の写真のように被写体と背景の遠近の差が大きい構図で撮ることでしょう。

さらに上の左の写真のように青空を背景にしたり、右の写真のようにバックが日陰になっている場合は、むしろボケていない写真の方が良いでしょう。

ボタンの花の場合も、上の左の写真のようにバックが日陰になっていると花が引き立ちますが、ボタンの場合は花の周りの葉もしっかり写っている方が感じの良い絵になります。

このアジサイの写真では、手前の花びらにピントが合っていて、奥の花びらはボケていますが、被写界深度が浅い、つまりボケが大きい写真はあまり好きではありません。このサイトで紹介する花の写真は、綺麗なイメージよりハッキリと写っている方が良いためです。

上の左の山アジサイ紅の写真も、手前の花びらだけにピントがあっていて、蕊の部分や後ろの花びらはボケています。こういう場合、レンズから手前と奥の花びらまでの距離の差が少なくなるように、上の右の写真のように、もっと上から見下ろす角度で撮ると良いでしょう。

数輪のバラを撮るときに、上の写真のように横からしか撮れないときもありますが、狙ったバラがほぼハッキリ写っているこの程度の被写界深度で十分に立体感があると思いますが、どうでしょうか。また低い姿勢で撮る方がむしろ良く見えることも多いでしょう。

ハチや蝶が飛んで来るとシャッターチャンスと思って写真を撮りますが、もちろん花ではなくてハチや蝶にピントを合わせたいところです。しかしハチは小さくて動くので、ピント合わせが難しく、被写界深度が深くなるようにして撮るのが無難でしょう。

奥行きのある上の写真では、ほぼパンフォーカス(被写界深度を深くして手前の被写体から奥の背景までピントを合わせること)で撮りたいので、絞り値をF11、焦点距離を最広角の16mm(APS-C)で撮っています。

実はパンフォーカスで撮るためには、過焦点距離(焦点距離を無限大に設定したときにピントが合う最も近い位置)にピントを合わせると、過焦点距離の手前1/2の距離から無限遠までピントが合い、それが最も広い範囲でピントが合うベストとなります。

実際には、設定がF11で焦点距離が50mmより近い場合は、計算上は2~3m先から無限遠までピントが合いパンフォーカスで撮れるので、そんなに意識しなくてもカメラから5~10mの距離でピントを合わせて普通にシャッターを切るだけのことです。

まれにある失敗として、絞り値がF8以下で焦点距離50mmぐらいの中望遠の設定では、遠景にピントを合わせてシャッターを切ると手前の花がボケていること、逆にカメラから2~3mの手前の花にピントを合わせると遠景がボケることです。

草花は、年によって違う場所に植えられることもありますが、低木は一般的に常設の庭園・ガーデンが設けられています。上の写真は桂昌寺のボタン園で仏像が写っていますが、ほかにもボタン園は寺社に多くあり、ボタンが似合う寺社の和の趣きのある風景をファインダーに収めたいところです。

上の写真のいなべ市農業公園のボタン園は、石組みの和風庭園らしい構図が好みです。

バラは、バラ専門のバラ園だけでなく、バラが主役のイングリシュガーデンや植物園・フラワーパークのバラ園など、いずれも洋風の庭でバラの花壇が鑑賞しやすいように造られています。上の写真のびわ湖大津館も、イングリッシュガーデンの美景をバックにバラを写すロケーションとして優れています。

上の写真のしんわの丘ローズガーデンは、高遠の山の斜面にバラの花壇が造られており、傾斜地を活かして見上げたり見下ろしたりして良いポジションが撮れるので 日照の向きも考慮しながらいろいろな構図を試してみると良いでしょう。

ボタン、バラ、アジサイは草ではなく木ですから毎年、同じ場所で同じような花が咲くのが楽しみで、特に気に入った花を撮るためには再訪したいところです。また、早咲きの品種と遅咲きの品種があり、少し時期をずらして再訪すると見たことのない花が見れるかもしれません。

バラ、ボタンの品種について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の人気品種の紹介」コーナーからバラ、ボタンの品種を選んで、また花の名所について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」から花の名所を選んで御覧ください。

なお、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」も、2017年4月1日に公開スタートしましたので時々再訪いただければ幸いです。


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2017.3. 1公開 花の撮影テクニック 低木の花の撮り方など6類型 新規作成