天神様である菅原道真をお祀りする全国各地の天満宮では、道真ゆかりの飛梅(とびうめ)など梅の花が春になると咲き誇り、梅祭りが催される所が多いのですが、岩津天満宮も境内にある飛梅などの梅や梅園の梅が咲く頃は梅まつりで賑わいます。
国道248号線から東に入って、少し道は細いのですが、東名高速を橋で渡ると上の写真の鳥居があり、この鳥居の周りに駐車場があります。ここに車を止めると石段を上がって神社に入れますが、そのまま車で通り過ぎて、境内横の駐車場まで登って行っても、平日の早い時間帯なら駐車できることもあります。
上の左の写真は、境内横の駐車場で、この奥に右の写真の梅園があって、この梅園の前も駐車場となっています。
境内に入ると天満宮らしく、石造りの使いの牛の像が置かれ、梅の花が咲いています。
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」、この歌は大宰府に流されるときに菅原道真が詠んだ有名な歌で、その道真を慕った梅が、一夜のうちに京から飛んできて根づいたという飛梅伝説によって、太宰府天満宮の飛梅が広く知られています。
この飛梅は、全国各地の道真を祀った天満宮にも分けられて神木となっており、上の写真は岩津天満宮の境内に植えられている飛梅です。
訪れた2015年の3月18日では、飛梅は見頃を少し過ぎていましたが、上の写真のように良さそうな枝を撮ると、とても可愛らしい花が確認できます。
境内から梅園に向かう途中の駐車場の真ん中にある梅の木です。
この駐車場の真ん中にある梅の花を良く見ると、上の写真のような少し薄いピンクの濃淡が綺麗な梅の花がありました。
梅園は、上の写真のように小さな山の高低差を活かした庭づくりになっています。
上の左の写真は、この梅園に上がる石段脇に植えられていた梅で、氷のような白さに惹かれますが、右の写真の梅も少しクリーム色に近い白さは柔らかな感じがします。
上の写真の少し濃い赤の梅の花は、各地で見る赤い梅の中でも色相が好みで記憶に残っています。
雲が晴れて、春ののどかな陽射しの中で輝く梅の花は、いつ見ても眩い光景で写真の撮りがいがあります。また数年後に再訪したいと思える所です。
他の梅の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「梅の名所リスト」から名所を選んで、梅の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから梅を選んで、また梅など春に咲く樹木の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。