梅の名所として超有名な月ヶ瀬梅渓は、渓谷沿いと山の手の丘陵一帯に梅が植林されている広大なエリアの名勝地であり、上の写真のような絶景の撮影スポットがたくさんあります。
月ヶ瀬梅渓へのアクセスは、名古屋方面からは名阪国道の白樫ICで降りて、三重・奈良県道82号線で月ヶ瀬に入ってこれますが、月ヶ瀬では上の写真の案内図のように、いくつかの駐車場に別れています。
月ヶ瀬での駐車場は、2014年に来た時にロマントピア月ヶ瀬の駐車場が便利だったので今回も利用しました。ロマントピア月ヶ瀬の駐車場へは、県道82号線を東から入れば、月ヶ瀬郵便局の所で右折して1km弱で着きます。
この駐車場からは、上の写真の遊歩道に入って、月ヶ瀬の渓谷が見下ろせる山の手の月ヶ瀬梅林に入っていけます。
駐車場からの遊歩道を登って、しばらく歩くと上の写真の広くて梅の木の本数が多く、しかも間近に見えるスケールの大きな天神梅林にでます。この梅林の中を歩くこともできますが、それは帰りにも寄ることとして先に進みます。
梅林を左手に眺めながら進み天神神社の方に向うと、上の写真のように名張川沿いに続く月ヶ瀬渓谷が目に入ってきます。
天神神社を過ぎたこのあたりから、月ヶ瀬梅林のメインストリートに入ります。この先には梅の品種園がありますが、これも後で戻ることとして、渓谷が見下ろせるビューポイントが続く観梅道を先に進みます。
観梅道の帆浦梅林付近から一目百八景(ひとめはっけい)辺りまでは、道沿いに土産物店や飲食店が並んで人通りも多く賑わっており、渓谷を眺める絶景の撮影スポットが続きます。
しかし、この時はほぼ正午だったので、昼食の混む時間帯を避けて少し遅らせるため、ざっと撮影スポットと昼食をとる店を探しながら一目八景まで来て、上の写真のような月ヶ瀬でもっとも撮りたかった渓谷を見下ろす遠景の写真を撮っています。
その後、上の写真の真福寺とその庭園に回って、上の写真の左端の真福寺の脇から下って帆浦梅林辺りに戻っています。
このあたりは、上の写真のような洋風の呼び方ではオープンテラス席、和風の呼び方では桟敷席や観覧席を設けた店が並んでおり、景色を眺めながら食事やお茶が楽しめます。
もちろんお店ですから何か注文することとして、写真を撮りながら少し遅いお昼の食事をゆっくりと取っています。混む時間帯では、さっさと食べて早く出て行かなければならないとすると、あまりにももったいない景色です。
お店で食事を待つ間に撮ったのが上の写真で、このような渓谷を眺める絶景の撮影スポットが付近には何ヶ所かあって、大勢のカメラマンが集まっています。
品種園に戻って見てみると、最近植えた若い梅の木が多いようで花も元気に咲いています。なお品種園では、名前が表示してある木が多いので助かります。
上の紅梅の写真は、左が鹿児島紅、右が大盃で、ここでは紅色が濃い花の双璧です。
上の紅梅の写真は、左が寒紅梅、右が紅千鳥で、いずれも鮮やかな紅色をしています。
上の紅梅の写真は、左が道知辺、右が未開紅で、いずれも少し明るい紅色をしています。これらの紅梅は名札がないと品種が分からないことが多いのですが、一重か八重か、濃いか薄いか、蕊が長いか短いか、ぐらいで解る人には品種の区別が付くのかもしれません。
上のしだれ梅の品種は、左が呉服枝垂、右が薄紅色の玉垣枝垂で、いずれも乳白色のイチゴヨーグルトみたいな色合いが好みです。
上の白梅の品種は、左が甲州小梅、右が白加賀で、いずれも実を取るための梅ですが、その花は観賞用の梅に負けていない美しさです。
品種園は、訪問日の2016年の3月11日はほぼ満開という状況でしたが、それでも上の写真のエリアで半分ぐらいと、まずまずの広さで多くの品種が揃っており、早咲き遅咲きの品種の中には綺麗な写真が撮れない品種もあります。
上の写真のように、若い木は将来が楽しみです。
品種園の真ん中辺りの階段を上がると、最初に来た上の写真の梅林の中に入ってきます。これだけの梅林は滅多になく、梅の花が咲き誇るトンネルを抜けて帰れることは誰でも気分爽快でしょう。
月ヶ瀬梅渓が、我が家から近ければ毎年来たい所ですが、東名阪が混むので帰りは3時間以上と遠いので、3~4年に一度ぐらいは来れればと思っています。
他の梅の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「梅の名所リスト」から名所を選んで、梅の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから梅を選んで、また梅など春に咲く樹木の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。