花の郷 滝谷花しょうぶ園は、春はしだれ桜、しばざくら、てっせん、あじさいも順に見頃となるようですが、わざわざ遠方から足を運ぶのであれば、やはり最も植栽面積が広い花ショウブが見頃の時期に来たい所です。
訪問日は2016年6月10日で、この時は先に柳生花しょうぶ園を訪れた後で周ってきましたが、名古屋方面から直行するのであれば、名阪の上野ICを降りて国道368号線で名張に向かい、名張市街地では複数のルートがありますが、ともかく国道165号線に入って道の駅宇陀路室生を目指します。
この道の駅のすぐ手前に、こもれび市場があり滝谷花しょうぶ園の標識があるので、この標識に従い左折して川を渡り、突き当りを右折すると、後は道なりで上の写真の滝谷花しょうぶ園の入口の左手にある駐車場に着きます。
上の写真の看板では600種・100万本とのことですが、全国でも有数の規模で、これまで訪問した所で同じレベルは、新旭花菖蒲園、加茂荘花鳥園ぐらいです。
花しょうぶ園の入口には、鉢植えの花も飾られて雰囲気が良い感じです。
この花しょうぶ園は、周囲が全て山なので上の写真のように入口から緩やかな斜面を登る園路が続いています。
ここは斜面にある花ショウブの植栽畑を見やすいように、随所に見晴らしの良い休憩所や展望施設があります。
上の写真は反対の斜面にある売店、食堂や花・苗の販売所の方を振り返って見渡しています。今は花より団子ではなくて花が先で売店は後で寄っています。
ここの花しょうぶは種類が多いのですが、特にピンク色の花の品種が豊富に揃っており、中でも上の写真の雛桜は、色彩が濃い花でこの花菖蒲園では花数も多く咲いています。
上の写真の花ショウブの品種は里桜で、筋が少し目立つ明るい桃色の花でこの花も多く見かけています。
上の写真の花ショウブの品種は翠映で、他の花菖蒲園でも良く見かける花びらの白さが美しい花です。
上の写真の品種は、左が真珠の海、真ん中が桃祭、右が虹の輝で、いずれも似ている品種が多いので名札がなければ分かりません。
上の写真の品種は、左が聖火、真ん中が桃児童、右が夢吹雪で、これらも綺麗ですが見たことがあるようなイメージです。
上の写真の品種は、左が花の雨、真ん中が美女桜、右がピンクフロストで、これらは少し個性的で見分けることができる花もありそうです。特にピンクフロストは、日本産ではなく米国系の最も良く見かける品種でアチコチの花菖蒲園で見かけます。
園内の奥の方には上の写真のように、アジサイが咲いているエリアもありますが、背後の山と森はワイルドな印象を受けます。
花ショウブとキショウブの種間交配種の黄色い花ショウブは、ここでは愛知の輝や金星なども見かけましたが上の写真の花ショウブの品種は白鷺の星で少し花の色が明るい感じがします。
上の写真の花ショウブの品種は金鯱城で、これだけ色が濃い黄色の花ショウブは珍しいでしょう。
花ショウブは連作障害があるため植え替えが必要であり、園内の全てのエリアで毎年咲かせ続けることは難しいようで、ここも園内の中央部に今年はほとんど咲いていない区画がありました。そこを通り過ぎて園内の最も奥の上の写真のエリアは比較的にぎやかに咲いていました。
ここは一部咲いてないエリアがあっても広く600種という多くの花は、ゆっくり回っても見切れないので、いつか再訪したい所です。
他の花ショウブの名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「花ショウブの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
また花ショウブの品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーを、花ショウブなど春に咲く草花の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーを、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。