大平あやめ公園池は、木曽路エリアの薮原スキー場の近くにあるため池で、アヤメ科の植物の中でも、カキツバタや花ショウブに比べて珍しいアヤメが数多く咲く公園です。
池の畔にたっている上の写真の看板に、このあたりは古くからアヤメ科の花がたくさん咲く湿地帯で、大正14年にあやめ公園として整備し、長年にわたり保全されてきたという趣旨の説明が書かれています。
大平あやめ公園池へは、名古屋方面からは国道19号線で、木曽町から山吹トンネルを抜けて木祖村に入って、薮原スキー場の看板がある菅の信号を左折し、そのまま道なりに薮原スキー場の手前まで進めば右手にある大平あやめ公園池に着きます。
訪問日は2016年6月8日で、伊那のしんわの丘ローズガーデンを訪問した帰りに、この大平あやめ公園池に寄っていますが、ここだけのために来るのは、一般道で走る距離が長いので大変です。
上の写真は午後4時半近くに撮っていますが、日が暮れるのが遅い季節で、ちょうど陽が射した時に写す角度も良くて、明るく鮮やかに撮れています。
上の写真は、まともに西日が順光で入り、やや立体感にかけるものの精細に写っており、場所の広さも解ります。
アヤメの花は、カキツバタや花ショウブと比べて小ぶりで、識別のポイントは上のアップの写真を見ても解ると思いますが、花びらの元のところに網目状の模様があることです。
少し風が強かったので、上の写真のように花びらが踊っていますが、明るいのでシャッタースピードを速くして何とか撮れています。
上の写真を見ても、花びらが短く可愛いという感じです。
上の写真の白色や水色のアヤメも少しあります。
池のほとりに少しだけ咲いているカキツバタを見つけましたが、上の写真のように蕾もあるので平野部より咲く時期が随分遅いようです。
アヤメ科の植物の中で、花ショウブは園芸品種が多く、色も形も様々で新しい珍しい花やお気に入りの花を探して一輪の花を撮る楽しみがありますが、カキツバタとアヤメは、いずれもほとんどの花が同じような形と色をしており、上のような風景写真を撮れれば取り敢えず満足でしょう。
カキツバタの品種について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の人気品種の紹介」コーナーからカキツバタを選んで、またカキツバタなど春に咲く草花の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。