ビーナスラインの白樺湖・車山・霧が峰の区間は、暑い夏でもとりわけ涼しいので毎年のように来ていますが、以前は8月に入って酷暑を避けるために来ることが多く、7月中下旬のニッコウキスゲの咲く時期は、最近では花の写真を撮り始めた2014年から訪問しています。
ビーナスラインへは、岡谷ICからは中山道の和田峠から入るルートと途中から県道199号線に入って八島湿原に出るルートがあり、諏訪ICからは上諏訪の元町から登って強清水に出るルート、国道152号線の大門街道で白樺湖の南から入るルートと途中からビーナスラインに入って蓼科を抜けて白樺湖に入るルートがあります。
この辺りは寄りたい観光スポットや馴染みの店もあり、どこを周るかでルートが決まりますが、ニッコウキスゲの撮影がメインなら、どこにも寄らずに強清水に入り車山から白樺湖へ降りてくるのが良さそうです。
随分昔は道の駅のある強清水の辺りの霧が峰高原の園地で、ニッコウキスゲを見ていたように思いますが、店の人に聞いてみると、少し先の上の写真のコロボックルヒュッテの周辺と富士見台周辺に花が多いようです。
この辺りは上の写真のように、動物除けの電気柵が張ってあるのでニッコウキスゲが保護されています。
電気柵があるので人間も、遊歩道から外れてお花畑の中に入っていくことはできません。
上の写真のニッコウキスゲの花は、まだこれから咲く蕾がいくつかある一番花で、枯れた花が写っていないので綺麗に見えます。
上の左の写真は花と蕾だけですが、右の写真は咲いてる花は綺麗でも枯れた花が写っているので台無しです。
この辺りの自然は保全のため、枯れた花を摘んだり草を刈ったりしないし、しかもニッコウキスゲは朝咲いて夕方にしぼむ一日花で、上の写真のように、枯れた花が付いていない被写体は長時間探しても中々見つけることはできません。
上の写真の左右の花の形を比べると、上の左の花の花びらが大きく外向きに反っているように見えますが個体差でしょう。
花がそれぞれ自由な向きで咲いている上の写真は、明るくて躍動感を感じます。
車山山頂まで遊歩道が続いていますが、山頂方面に向っても上の写真のように、ニッコウキスゲは咲いていません。
少し東の富士見台の売店の所も、上の写真の階段を登って進むとニッコウキスゲの咲くお花畑があります。
ここは上の写真のように眺めが良いので、少しのんびりして絵を書いたりしている方も見えます
この霧ケ峰と車山には、2014年7月21日、2015年7月28日、2016年7月18日と3年連続で、毎年少しずつ時期をずらして着ていますが、いまだに満足できるような花一杯の景色は撮れていません。花のピークは短かく、また気象条件もあって山が黄色に染まる絶景が見られるのは数年に一度のことかもしれません。
ニッコウキスゲなど夏・秋に咲く草花の写真の撮り方については、この「四季の花巡りガイド」の「花の撮影テクニック」から御覧ください。