刈谷市の小堤西池はカキツバタの自生地であり、鑑賞のための庭園とは異なり、自然の保全、保護活動が重要なため、自然のままのカキツバタを見ることしかできません。そして花の見頃の時期は、近くの八橋かきつばた園が例年5月上中旬であるのに対して、少し遅れ5月中下旬ぐらいになります。
小堤西池カキツバタ群落へは、刈谷市北部の愛知県道54号線の井ヶ谷町青木の信号を南東に入り、洲原公園の第2駐車場に車を止め、車で来た道を少し戻って、右手にある上の写真の案内板のある所から山際に沿って歩いていくことになります。
この案内板をアップで撮ったものが上の写真で、かきつばた群落まで550mで徒歩10分、この先遊歩道には所々に、写真の右に写っているような後どのくらいかの表示板があります。
上の写真の表示板のある所まで来ると、ガイドの方から花の咲き方や見所を聞くことができました。
ガイドさんの咲いている所のお勧めで、右手の東の方に行って上の写真を撮っています。このカキツバタ群落では、近づいて撮ることができない所が多いので、望遠で撮ることが多くなりますが、それでも花の形が解るように撮れる所は限られます。
上の写真のように、数本の花がまとめて撮れる構図は少ないでしょう。
上の写真は、珍しく陽が射している時に撮れた写真です。
次に北の方向に歩いて行って撮った上の写真も、水辺にある数本の花が撮れた貴重な写真の一枚です。
一輪一輪を撮るのであれば、上の写真のようにアップでも近くにある花を探して撮れます。
アップで撮った写真の中に、上の写真のように少し色が薄い個体が数輪ありました。自生のカキツバタは花の色や大きさ、咲く時期にばらつきがあるとのことで、少し小さいものや色が薄いものは少なからず見かけています。
上の写真は水辺では狙い目の構図で、水面比較的はっきりとに逆さまに花が写っています。
上の写真は北の方から広く見渡して撮ったもので、この時は8~10歩咲きのはずですが、花数が物足りないように思います。
北の角まで進むと、上の写真の看板が設置されていて、このカキツバタ群落の概略がわかります。
この小堤西池カキツバタ群落には、2015年5月13日と2016年5月20日と2年続けてきましたが、2015年は少し時期が早く2016年はほぼ見頃という状況でした。それでも2016年に撮った上の写真は、ほぼ同じ所で撮ったこのページの最初に載せた2015年の写真と比べて、花数が多いようには見えず、年毎の咲き具合の差も大きいのかもしれません。
また、自然の保全のため枯れた花の花摘みや見易くするための草刈などはされて無い様で、綺麗な花の写真は撮りにくい所でしょう。
カキツバタの品種について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の人気品種の紹介」コーナーからカキツバタを選んで、またカキツバタなど春に咲く草花の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。