江南市と各務原市川島との県境に流れる南派川は、木曽川から分かれて木曽川に合流する分流の一つで、木曽川から分かれてすぐの南派川の堤防沿いにあるフラワーパーク江南は、国営木曽三川公園の一つです。
フラワーパーク江南の正式名称は江南花卉園芸公園(こうなんかきえんげいこうえん)で、 名前のとおり国営木曽三川公園の中でも、四季折々の花が見所の公園で、河川の堤防沿いという立地で見事な桜の大木もあります。
昔から河川の堤防に植えられる桜の木は護岸の役割も担っており、このフラワーパーク江南の周囲の河川の堤防にも、公園が作られる前から桜の木が植えられていて、上の写真のように公園の内外の桜の木でトンネルができています。
明治18年に植えたと推定される樹齢130年以上の上の写真のエドヒガン桜が、倒れないように枝を支えるなど保護されて残されています。
訪問日は2015年の3月31日で、ほぼ満開で天気は晴れと恵まれており、上の写真のように菜の花も咲いて花見日和です。
ソメイヨシノも、上の写真のように少しまだ蕾が残っていますが、アップで写真を撮るのに最も適した見頃になったばかりの綺麗な花が咲いています。
ソメイヨシノは、エドヒガンザクラとオオシマザクラの交配種と言われていますが、上の写真の左がオオシマザクラ、上の写真の右がエドヒガンザクラです。
オオシマザクラは大きめの花が咲くこと、エドヒガンザクラは花が先に咲き後から葉が開くことが特徴で、この両サクラの特徴をソメイヨシノは併せ持っています。
ソメイヨシノも蕾は濃いピンク色で、上の左の写真のように蕾が多い早い時期だと他の品種と紛らわしいのですが、上の右の写真のように開いた花びらは輝く白さが際だっています。
フラワーパーク江南には、約10品種の桜があるとのことで、芝生広場の中央にあった上の写真の桜はシダレザクラです。
上の写真の桜はヤマザクラで、見た感じは可愛らしい花が咲いています。
フラワーパーク江南は、上の写真のように園内が広いので、周囲にある桜の木はそんなに多いとは感じられないのですが、それでも全ての品種を確認するためには、歩き回って探さなければならないので大変でしょう。
まだ取り残した桜の木もあるので、そのうち来なければと思いますが、いつになることか未定です。
他の桜の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「桜の名所リスト」から名所を選んで、桜の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから桜を選んで、また桜など春に咲く樹木の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。