岐阜県池田町にある霞間ケ渓は、濃尾平野の北西端で揖斐川と根尾川が流れる平野部から池田山に登るところにあり、詳しくは下の案内板に書かれていますが、要は草木の伐採の禁止でヤマザクラが生い茂り、護岸のために桜を植樹して桜の名所になったとのことです。
そして桜の花が咲くと山に桜色の霞がかかったように見えるため、霞間ケ渓と呼ばれるようになったとのことですが、地形的に少し離れても山が見えること、また桜の種類が多くて、その色の違いや咲き具合の差異で、上の写真のような他に類のないまだら模様になった濃淡のグラデーションが独創的な絶景を創り出しています。
霞間ケ渓公園へは、2015年4月4日と2016年4月2日と2年続けて訪問しましたが、いずれも道の駅池田温泉に寄ってから、上の案内図の山沿いのふれあい街道を北上しており、霞間ケ渓に着いてから駐車場へは、誘導員の指示に従い右折して少し下って入っています。
なお、ほぼ同じ時期なのに2016年より2015年の方が明らかに綺麗な写真が多く撮れており、天気だけでなく桜の咲き具合も2015年の方が良かったのでしょう。
霞間ケ渓で咲く桜は、ヤマザクラを主に、ヒガンザクラ、オオヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラなどがあるとのことで、上の写真のように渓沿いに少し山を登ってみると、ヤマザクラが多いということでしょう。
山中には、上の写真のように色違いの桜も見られますが、この渓にある自生のヤマザクラは、自然交配の野生種なので、花つき、花の色や濃淡など様々な姿があり、特に色形では分かりません。
つまり、昔から里ではなく山に咲くから山桜と呼ばれた桜で、ソメイヨシノなど園芸品種のように特定は困難ですが、今日本中で最も多いソメイヨシノとの違いは葉芽も花と同時に開くことが多いことです。よって上の写真の桜は、ソメイヨシノでも、ヒガンザクラでも、シダレザクラでもないので、おそらくヤマザクラでしょう。
上の写真の桜は山中にあったのでヤマザクラかもしれませんが、ヒガンザクラではと思われます。
2015年に訪問したときは、少し山の上まで登れたので、そこから東の平野部に向って上の写真を撮っています。この白い桜と樹木の緑と青い空という色の組み合わせの景色は、目の覚めるような究極の美しさだと思っています。
上の写真は、少し高いところから西北の山の上を撮っています。
上の写真は山を降りてきて、橋上から霞間ケ渓の下流に向って撮った写真です。
上の写真は、さらに下流に移動して、山を背景に橋梁を撮っています。
この上の写真の橋梁は、人気の撮影スポットで近くで大勢のカメラマンが陣取っているし、橋の上では花見客が立ち止まって眺めているので、中々好きなようには撮れません。
霞間ケ渓公園と周囲の道路には、ソメイヨシノやシダレザクラなど色々な品種の桜が植えられています。うち上の左の写真はソメイヨシノで、上の右の写真はシダレザクラの一種で、見た目のとおりではヤエベニシダレでしょう。
上の写真の桜はソメイヨシノとは違いますが、落ち着いた色の綺麗な桜で品種は判りません。
この霞間ケ渓公園は、上の写真のように紅白の幕が張ってあるところが、桜祭りのメイン会場でお店もあって花見客で賑わっています。
他の桜の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「桜の名所リスト」から名所を選んで、桜の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから桜を選んで、また桜など春に咲く樹木の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。