寺尾ヶ原千本桜公園は、岐阜県道59号線の関市北西部の山間部を走る道路沿いの桜並木で、およそ2kmと続く桜のトンネルがオンリーワンの絶景で、桜のシーズンには賑わいます。
寺尾ヶ原千本桜公園へのアクセスは、国道418号線から県道59号線へと北に入って、後は一本道で到着するので迷うことはありませんが、桜のシーズンには途中から混みだし、花見日和の日には渋滞に巻き込まれるおそれがあるので、どこに駐車するのかが問題です。
上の写真のように、この入口に近い所から桜は期待させる咲きぶりで気持ちは高ぶりますが、公園の駐車場は狭くて基本的には路上駐車となるので、行けるところまで行く、場合によっては千本桜公園を通り過ぎても良いと焦らないほうが良さそうです。
県道は川沿いに入ってすぐ川の両岸がそれぞれ一方通行に分離されており、上の写真のように、路肩が広いところもあって縦列駐車というより少し斜めに路肩に止める所も多く、一旦分離された上下線が合流して普通の対面車線に戻ると公園の前の目抜き通りに入ります。
上の写真の看板がある所が中心地で、目の前に公園駐車場と周囲に店がたくさんあります。
公園の駐車場が満車でも並んで待つのではなく、上の写真の中心街を抜けて先に進むのが渋滞をこれ以上酷くしないためのマナーでしょう。
中心街を通り過ぎて、振り返って見える景色が上の写真です。
たとえ公園を通り過ぎても、上の写真のような縦列駐車ができる所まで進んでから車を止めて、歩いて戻る方が駐車場待ちより早いし、何より歩いて戻る所がビューポイントだからです。なお、この先にも駐車場はありますが、車の向きを帰る方向に向けての路上駐車の方が便利でしょう。
訪問日は2015年の4月11日で満開の快晴と恵まれ、もちろん公園の周辺は人出が多いので、いつものように人が写りこむのを避けるため、上を向いてシャッターを押すことが多くなっています。
上の写真のように、青空をバックに陽射しを受けて輝く桜は綺麗に撮れます。
もちろんアップで撮っても、上の写真のように綺麗ですが、蕾が無く既に葉も開いてきているので、そろそろ見頃も終盤という感じでしょう。
この寺尾ヶ原の桜は、昭和27年に300本の苗木を植えたのが始まりで、今では二千本を誇る桜並木になったとのことですが、こうして植林された桜の品種はソメイヨシノが一般的です。しかし、品種名は確認できなかったのですが、上の写真のようにピンクが濃い色の品種も少し見られます。
中心部の公園やお店の付近にあるソメイヨシノではない桜をアップで見ると、上の左の写真はコヒガンザクラのような薄紅色の可憐な花、上の右の写真はヤエカンヒザクラのような濃い紅色と下向きの咲き方をしています。ヒガンザクラの系統はごく普通に見かけますが、カンヒザクラだとすると珍しくあえて持ってきたのでしょう。
上の写真は寺尾ヶ原千本桜の桜並木を後で想い出したときのイメージに近い写真、つまりよく雰囲気が出ていると思いますが、このあたりの県道59号線はほぼ南北に走っており、この写真のように南よりは北を向いて撮った方が青い空が綺麗に撮れることが多いでしょう。
空を青く撮るためには、C-PLフィルターを装着して撮ることがお勧めですが、PLフィルターは撮る方角や時間帯によって効果の出方が変わるので、関心があれば当サイトの「花の撮影テクニック」のコーナーの「春に咲く草花の撮り方」と「夏・秋に咲く草花の撮り方」に目を通してください。
他の桜の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「桜の名所リスト」から名所を選んで、桜の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから桜を選んで、また桜など春に咲く樹木の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」から御覧ください。