長浜市の鶏足寺は、古く奈良時代に創建され後に最澄が再興した名寺ですが、現在は廃寺となって地域住民によって管理されており、関西でも人気が高い紅葉の名所となっています。
鶏足寺は長浜市北部の木之本町古橋にあり、北陸道の小谷城スマートICで降り左折して、郡上の信号を左折して国道365号線に入り、阿弥陀橋を渡る手前の道が大きく左にカーブするところで右折レーンに入って県道322号線に右折して、後は少し距離はありますが道なりに進み県道281号線に合流して古橋に入れば、駐車場の案内看板があるでしょう。
駐車場から鶏足寺へは、上の写真のような散策路をおよそ15~20分ぐらい歩かなければなりませんが、途中地元の方の店も出ており、次々と行き帰りの人が歩いているので迷う余地は少なく、人の多さに期待は高まります。
上の古橋周辺案内図は、鶏足寺と石道寺の間にありましたが、手前の案内所辺りにもあったので、見かけたら目を通しておくと良いでしょう。
上の写真の鶏足寺の標柱のある辺りの広場が、周りの紅葉を腰掛けてゆっくりと見るところです。
奥の鶏足寺に上がる緩やかな参道は、上の写真のように散った葉が多く地面を彩っています。
参道を登って見渡すと、上の写真のようにモミジの見事な大木が並んでいます。
鶏足寺は本堂が昭和8年に焼失して全ての建物がなくなっており、現存する上の写真のお堂などは鶏足寺の別院であった旧飯福寺のものです。
訪問日は2015年11月19日で、この鶏足寺の例年の紅葉の見頃は11月中旬~下旬なので最も良い時期のはずですが、上の写真のような鮮やかな赤いモミジが意外と少なくて残念です。
黄色い葉は、上の写真のように虫食いもなく綺麗な葉もあり、これから赤く染まっていくとさらに綺麗でしょう。
赤く紅葉するモミジの紅葉の仕方は、赤と緑が混じった薄茶色から赤色に変わっていく種類と、緑の色素が先に消え黄色から赤色に変わっていく種類があるようで、我が家のモミジもそうですがイロハモミジは黄色にはならずに薄茶色から赤くなることが普通のようです。
一方オオモミジとヤマモミジは、緑色→黄色→赤色と変わることが多く、黄色のままで終わる葉もあるようです。上の写真のような三色の葉が混じっているモミジは、おそらくイロハモミジではないので、できれば赤まで染まって欲しいものです。
イロハモミジでも鮮やかな赤色にならないときもあるようで、上の写真のように橙色のモミジがイロハモミジであって、これ以上赤くならないのであれば、今年は色付きが悪いということになりますが、ヤマモミジかもしれません。
石道寺に向かって少し行った所で振り返って撮った上の写真を見ると、雰囲気は紅葉の終盤という感じです。何度も来られてる方が、今年の紅葉は良くないと言われていたので、赤く染まらないで枯れて散ってしまった葉も多いのかもしれません。
上の写真の石道寺の周辺の紅葉も、少し寂しい感じで来るのが遅かったのか、あるいは今年は良くなかったのかのどちらかでしょう。
ここは上の写真のように立派な大木が多いのですが、全体的に色付いている葉のボリュームは少し寂しい感じです。しかし、2015年と2016年の紅葉は、いずれもあまり良くないという声をあちこちで耳にしているので、どこも悪い中では良かったという印象であり、紅葉の当たり年にまた再訪したい所です。
他の紅葉の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「紅葉の名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
また紅葉について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーを、紅葉の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーを、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。