琵琶湖の東の湖東エリアにあって、湖東三山と呼ばれている西明寺、金剛輪寺、百済寺の三つの天台宗の寺院は、いずれも紅葉の名所として広く知られており、うち西明寺は平安時代に開山さています。
この西明寺の紅葉は、鎌倉時代初期に建立された国宝の本堂や三重塔とその周りの樹木の紅葉や、秋に咲く不断桜と紅葉が見られる日本庭園の景観が見所です。
鈴鹿山脈の滋賀県側に位置する湖東三山の中で、西明寺は一番北にあり、名古屋方面からは名神高速道路の湖東三山スマートICが時間的には早く着くのですが、彦根ICで降りて国道307号線を南下した方が距離的には短かく、到着時間も10分未満の差です。
なお途中の寄る所しだいで、いなべ市から国道306号線で多賀に抜けるルートもありでしたが、現在306号線は崩落のため長期にわたって通行止めが続いています。
西明寺の駐車場は、上の写真の境内図のように、国道307号線沿いの西明寺山門前にもありますが、山門を南に通り過ぎてすぐの案内看板に従い左折して、名神高速を渡った先の広い駐車場に入った方が近くて便利でしょう。
上の写真は、車を止めた駐車場から参道の脇に入っていく入口を眺めています。
本坊に入る門前の上の写真のモミジは、赤、黄、黄緑の三色に彩られて美しさの中に暖かさを感じます。
本坊内の庭園では、上の写真のように紅葉をバックに不断桜が咲いています。
上の写真の名勝庭園も、池を囲んで美しい庭が造られています。
木漏れ日に輝く紅葉は、上の写真のようにキラキラと眩しくて、はるかに人工のイルミネーションより綺麗でしょう。なお、こうした写真が意識しなくても撮れてしまうことが、花や紅葉の撮影にハマってしまった原因の一つです。
本堂周りの紅葉は、上の写真のように色鮮やかです。
国宝の三重塔の周りも、上の写真のように紅葉する木が多いようです。
帰路は、階段ではなく上の写真の緩やかな坂道を下ると紅葉をゆっくりと楽しめそうです。
ここのモミジの種類は、よく見られるイロハモミジとオオモミジが多いのでしょうが、上の写真のように色づきの差だけではない色合いの違いは様々で、なぜか気になるところです。
紅葉は、上の写真のように色づきの差のグラデーションがあった方が美しく見えると感じます。
山間地など秋の昼夜の気温の差が大きい所ほど紅葉は美しくなるとのことで、この西明寺をはじめ山岳寺院である湖東三山が上の写真のように色鮮やかな紅葉が見られるのは、むしろ当然のことなのかもしれません。
他の紅葉の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「紅葉の名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
また紅葉について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーを、紅葉の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーを、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。