行興寺の境内にある上の写真の熊野の長藤は、花房の長さが1.5メートルになる樹齢800年を超えると推定される国指定天然記念物で、この境内の長藤だけでなく、静岡県内の東光寺に子株、林泉寺に孫株があるなど各地の六尺藤の原木の一つとなっています。
行興寺へは、名古屋方面からは東名の浜松ICで浜松・磐田方面に降りて、すぐの流通元町の信号を左折し、白鳥の信号を右折して静岡県道261号線を南下し、国道1号線高架橋で左折して入り、新天竜川橋を渡った東岸の堤防道路に左折して進めば、浜松ICからおよそ4kmの9分で天竜川河川敷の無料駐車場に着きます。
上の写真は県指定天然記念物の熊野の長藤で、枝ぶりも良いし表の道路からも近いので、多くの方が記念撮影をされています。
上の写真も、県指定天然記念物の熊野の長藤です。
上の写真の藤も県指定天然記念物ですが、県指定の長藤は5本とのことで、どうもしっかりと名札も入れて撮れていない長藤が2本あります。
熊野の長藤は、九尺藤など他のナガフジと比べると、花の色がやや薄いとのことです。
上の写真のようにアップで見てみると、花の色が少し薄いとしても、色相はスタンダードで蝶形花という花の形もごく普通に見えます。
色の濃い薄いは、光りの当たり方でも変わるので、写真では中々解らないのですが、少し濃い目と見える上の写真を見ても、やはり少し薄いようには見えます。
道路から見える表側には、上の写真のようなピンクの色のフジも咲いています。
このピンクの色のフジは、上の写真のように少し太っちょの花がカピタンフジに似ていますが確認はできません。
やはり長藤は、花房が長く垂れて見頃ということですが、訪問日が2015年の4月23日と少し時期が早かったので、上の写真の花房は蕾が多いのでもっと長くなりそうです。次に再訪するときは、もう少し遅い時期の方が良いでしょう。
他の藤の名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「藤の名所リスト」から名所を選んで、藤の品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーから藤を選んで、また藤など春に咲く樹木の写真の撮り方については「花の撮影テクニック」から御覧ください。