奈良県桜井市にある安倍文殊院では、秋にコスモス迷路が設営され、新しい品種や流行の品種など色々なコスモスの花が見られます。
安倍文殊院には、2015年9月18日に般若寺を訪問した後で周ったときは少し時期が早く、2016年10月12日に藤原宮跡に行く前に寄った時の方が、まだ上の写真のように花数が多く見頃に近かったのですが、ここは品種が多く、早咲きの品種も遅咲きの品種もあるので、関心は全体の見頃より見たい品種の花が咲いている時期かどうかでしょう。
安倍文殊院へ名古屋方面から直行するルートは、名阪国道の針ICから国道369号線または県道38号線で長谷寺方面に向かって国道165号線に入り、桜井市に入ったら谷東の信号を左折すると近いのですが、阿部の信号(交差点の表示は安倍ではなく阿部)まで行って左折した方が案内看板が多くて解り易いかもしれません。
この阿部の信号を左折した後、安倍木材団地1号の信号を左折すると突き当たりにバスも入れる安倍文殊院の大駐車場がありますが、そこはパスし右折して、すぐ一本目を左へ進むと上の写真の境内駐車場の入口があり、コスモス迷路が目の前にあります。
迷路の囲いの中のコスモスは、意外と背が高いので中に入ると見通しが少し悪いので迷路らしくなるのでしょう。
迷路内には上の写真のように、その年に植えられているコスモスの品種がリストで紹介されており、2015年はチョコレートコスモスが目玉でした。なお、ここは混栽で名札はないので、リストがあってもピコティとあかつきや、ダブルクリックの一部とサイケなど似ている花は区別が付かないことがあります。
2016年は上の写真のように、カップケーキとピンクポップが新品種のようでしたが、カップケーキはおそらく遅咲きだったのでわずかしか咲いてなく、ピンクポップは見つけることができませんでした。
チョコレートコスモスは、上の写真のように迷路の囲いの表側の外に鉢植えで置かれており、今のところ地植えでは、愛地球博跡地のモリコロパークでしか見たことがありません。
上の写真のチョコレートコスモスの花は、チョコレートの匂いがするのが特徴であり、近づいて匂いを嗅ぎ易いようにはなっています。
上の写真の品種はハッピーリングで、早咲きなので特に2015年9月に訪問したときは綺麗な花が数多く撮れました。
ハッピーリングは、上の写真のように数輪一緒に撮ろうとしても枯れた花が混じって中々綺麗に撮れないものですが、まずまずの写真が撮れたのは時期が早かったからでしょう。
上の写真の左のハッピーリングと右の日の丸は、色の濃い位置が少し違うものの似ているという印象です。
上の写真のコスモスの品種は、おそらく真ん中の赤はダブルクリック クランベリー、左はシーシェルの系統で右はサイケかダブルクリックでしょうが、ダブルクリックは早咲きの方です。
上の写真のキバナコスモスの品種のレモンブライトも、キバナコスモスなので早い時期にたくさん咲いています。
キバナコスモスは八重咲きの花が多い中で、上の写真のレモンブライドはスッキリと一重で色が明るく、普通のコスモスのように風に舞う姿が気に入っています。
2016年は10月12日と、一般的にはコスモスを見るには最も良い時期に訪問しましたが、ここは上の写真のように見頃とは言え少し寂しく見えるのは、早咲きや遅咲きの色々な品種があるのでピークに集中しないことと、迷路内からは見上げることになり視界に入る花が限られるためでしょう。
2016年に撮った上の写真の流行の品種は、おそらく左がコラレット咲きのサイケ、真ん中がレッドイリュージョン、右がカップケーキでしょうが、カップケーキは遅咲きなのでまだ蕾が多く咲いている花はわずかでした。
遅咲き系のキャンパスシリーズは、上の写真のようにイエローキャンパスもオレンジキャンパスもアップでは咲き始めの綺麗な花が撮れましたが、まだピークはこれからです。
上の写真の品種のピコティとシーシェルは見頃でしょう。
上の写真のコスモスは、左下にあるシーシェル系のピンクと比べて暖かみのあるピンクの花が多く、見たときはオレンジキャンパスかと思いましたが品種は不明で、珍しい感じの良い色合いです。
この安倍文殊院には、いつごろ行こうかと迷うところですが、やはり遠く奈良まで出かけるのであれば、周辺の複数の名所を回れる時期に出かけて、ここも立ち寄り候補となりそうです。
他のコスモスの名所については、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「コスモスの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
またコスモスの品種について詳しくは「花の人気品種の紹介」コーナーを、コスモスなど夏・秋に咲く草花の写真の撮り方については、「花の撮影テクニック」コーナーを、直近に咲いている花の状況は、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」を参照してください。