杜若(カキツバタ)はアヤメ科の植物です。
アヤメ科の花の見分け方は、花びらの茎に近い基の方を見るのが判りやすく、この花びらの基の方がカキツバタは白色、花ショウブは黄色、アヤメは網目模様となっています。
カキツバタはこの地方では、知立の八橋かきつばた園が昔から有名で、他に下の写真の刈谷の小堤西池が自生地として保護されており、見ることができるのはこの2箇所だけです。
花ショウブよりカキツバタの方が、半月から一ヶ月近く早く咲きますが、自生の小堤西池のほうが咲くのが遅く、目安は、5月初旬に八橋かきつばた園、5月中旬に小堤西池のかきつばた、5月下旬以降が花ショウブというところでしょう。
どのカキツバタを見ても、色形はほぼ同じで、周りのロケーションの方が気になるところです。
花をアップで見ると、前述したように紫の花びらの基の方に白い筋が入っています。
上の写真では、日照の加減もあって少し色相や明暗の違いが気になることもありますが、現物の花は大差ありません。
上の写真の自生の小西堤池のカキツバタは、切花にして比べることもできないので気のせいかもしれませんが、やや小ぶりで色が薄く、色の濃淡など個体差も少しあるような気もします。
手入れが行き届いている庭園とは異なり、自生地での保護・保全は人間の手を加えないのが原則で、ヨシなどの除草などに限られており、枯れた花も自然の一部ということで見頃の時期は短いのかもしれません。
花ショウブは多くの名所がありますが、アヤメやカキツバタを見れる所は少なく、京都方面に足を伸ばしたときに、カキツバタも咲いている所に立ち寄れればと思っています。
それぞれのカキツバタの名所について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「その他の花の名所リスト」からカキツバタの名所を選んで御覧ください。
なお、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」も、2017年4月1日に公開スタートしましたので時々再訪いただければ幸いです。