秋風に舞う上の写真のコスモスは、ごく普通のセンセーション系の品種ですが、河川環境楽園の背景と透明感があるピンクのコスモスの花はとても似合っています。
2015年秋に、第32回全国都市緑化あいちフェアを開催していたモリコロパーク（愛・地球博記念公園）で撮った上の写真のコスモスは、この時に始めて見た「チョコレートコスモス」です。
チョコレートコスモスは上のアップの写真のように、花びらの質感が普通のコスモスより重厚な印象で、特に色の濃いものは本当にチョコレートでできているように見えます。
また花の匂いがチョコレートの香りがするとのことで、勧められて半信半疑で匂いを嗅いでみましたが、割としっかりとチョコレートの匂いがしたのには驚きました。
上の写真は、浜名湖ガーデンパークで撮った最近流行のキャンパスシリーズのコスモスで、この写真で手前から「イエローキャンパス」、「オレンジキャンパス」、「ディープレッド」と並んでいます。
黄色のコスモスと言うとキバナコスモスが9月上旬から咲きますが、キバナコスモスはコスモスとは別種であり、コスモスであるイエローキャンパスは、上のアップの写真のように形は普通で、色は少し中央が白い薄黄色のツートンで、咲く時期は遅咲きの方です。
今では「イエローキャンパス」が主流になっていますが、かつてフラワーパーク江南で、そっくりの「イエロ－ガーデン」を見ていたので調べてみると、いずれも玉川大学の研究室で作られた同系列の品種で、「イエロ－ガーデン」が改良されて、より黄色が濃い「イエローキャンパス」が作り出されています。
実はコスモスに限らず珍しい品種は、写真を撮るのがあまり簡単ではないし、撮った写真は実物を見たときに比べて綺麗に撮れていないことが多いように感じます。「イエローキャンパス」もアチコチで見かけますが、上の写真のように複数の花を綺麗に撮れるチャンスは少ないと感じています。
上の写真は京都府の亀岡「夢コスモス園」で、訪問した時は大量の「イエローキャンパス」がちょうど見頃となったばかりで、珍しく綺麗な写真がたくさん撮れたことは幸運でした。
上のアップの写真は、こちらも所々で見かけるようになった「オレンジキャンパス」で、色は中央が少しピンクのオレンジ色で輝くような光沢があって、光の向きで印象が大きく変わります。
上の左の写真は浜名湖ガーデンパークの花の庭で、右の写真は浜松フラワーパークで撮ったコスモスで、いずれも品種はシーシェルです。この花びらが筒状になっているシーシェルを始めて見たときは珍しいと思いましたが、今では色毎に作出でき広く普及している著名な品種になっています。
上の写真のフラワーパーク江南も、キャンパスシリーズを始め最近の流行のコスモスの品種が数多く揃っています。
いずれもフラワーパーク江南で撮影した上の写真のコスモスは、見た目どおりで覚えやすい「カップケーキ」という品種で、花びらが丸く繋がり高級な磁器のカップのような品が良い形をしています。
このところ「ダブルクリック」というコスモスの品種が流行し始めていますが、この「ダブルクリック」の花の形は「シーシェル」に似ている花もあり、色が赤色、ピンク、白色といろいろあります。
上の写真はいずれもフラワーパーク江南で撮影したものですが、左がピンクと白の混色の「ダブルクリック ピンクバイカラー」で、右が赤色の「ダブルクリック クランベリー」です。
上の写真の左はフラワーパーク江南で撮影した「ダブルクリック スノーパブ」で、右は木曽三川公園センターで撮影した「ダブルクリック」とだけ表示されていたコスモスです。つまり色まで分けて名前を確認するのは大変ですから、単に「ダブルクリック」とだけ覚えておけば十分なのかもしれません。
木曽三川公園センターも、フラワーパーク江南と管理運営者は同じですからコスモスの新しい品種も揃っています。
ただし品種を知るためには、混栽が多い木曽三川公園センターよりフラワーパーク江南の方がしっかり区分されていて名前の表示も判りやすいでしょう。しかし、上の写真のように広いエリアで、それぞれの品種のボリュームが多い木曽三川公園センターは、この地域最大級のお花畑でしょう。
木曽三川公園センターで撮影した上の左の写真のコスモスは、とても気に入ってますが、「ダブルクリック」なのか「シーシェル」のバイカラーなのか不明です。
上の右の写真のコスモスは、フラワーパーク江南で撮影した「ダブルクリック ピンクバイカラー」で両者は似ていますから紛らわしいものです。
上の写真はフラワーパーク江南で撮影した「ダブルクリック ローズボンボン」で、この名前と花の形から推察すると、ダブルクリックはシーシェルの八重咲きのようなもので、典型的なものはチアガールの持つボンボンのような形ということでしょう。
上の写真は。いずれもフラワーパーク江南で撮影したもので、これも最近時折見かける品種「レッドイリュージョン」です。花の中央にも小さい花びらがあるコラレット（襟飾り）咲きが特徴です。
上の左の写真は花フェスタ記念公園の花トピア前の花壇で、右の写真はフラワーパーク江南で撮ったコスモスで、いずれも品種は「日の丸」です。
上の写真は、いずれも桜井市の安倍文殊院で撮影したコスモスで、リング状に模様が入る「ハッピーリング」です。「日の丸」は真ん中が濃い色、「ハッピーリング」は真ん中より少し外側のリング状に濃い色と、位置が違うものの似ています。なお「ハッピーリング」は早咲きで、他のコスモスが見頃でも散っていることがあります。
上の左の写真は木曽三川公園センターで、右の写真は花フェスタ記念公園で撮ったコスモスで、いずれも品種は「ピコティ」です。この「ピコティ」は、普通のセンセーション系のピンクや白のコスモスとお花畑に混栽されていることが多いのですが、花びらの縁取りの太さや色の濃さが様々で、見た目がまるで別の花のように見える綺麗な花もあるのが楽しみです。
上の写真のコスモスも「ピコティ」に似ていますが、名前は不明です。なお、「あかつき」という品種も「ピコティ」に似ており、下の写真も「あかつき」か「ピコティ」か名札がないので確認できません。
センセーションだけのコスモス畑では、余程背景に恵まれないと花を主な被写体として撮りにくく、せめてバラエティー豊かな「ピコティ」があれば絵になります。
上の写真は掛川市文化会館シオーネ西側のお花畑「そよかぜ広場」に咲くコスモスです。2015年秋に訪問した時は混栽だけでしたが、ピコティやシーシェルに加えてコラレット咲きの品種なども混ざっており、お気に入りの花を探す楽しみがありました。
奈良県橿原市の藤原宮跡のコスモス畑は上の写真のように広大で、センセーション、ピコティやシーシェルだけでなく、「イエローキャンバス」に似た「サンセットイエロー」や「ダブルクリック」を分けて植えたゾーンもありました。
2016年は残暑が厳しく台風の接近も多いという気象条件で、早い時期に咲く予定のコスモスは生育不良や強風で倒れたりして残念な所もありました。これからは状態が良さそうな所で珍しい品種が多いところを中心に周りたいと思っています。
なお、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」も、2017年4月1日に公開スタートしましたので時々再訪いただければ幸いです。
