バラは、日本を含め世界各地に昔からの原種がありますが、明治時代になって西洋文化が取り入れられていく時流の中で、花の中では西洋の香りがするバラが持て囃され、そして時を経て、中国、西洋、日本とかけ合わさった華やかな観賞用のモダンローズの品種が数多く登場しています。
上の写真は、岐阜市畜産センターのバラ園で、レトロ洋風の建物がバラ園には似合います。
岐阜市畜産センターにあった上の写真のバラは、名前が「カフェラテ」で、ユニークなカフェラテの色で見たままの覚え易い名前です。この品種は、豊田市の西山公園にもあるというように記憶に残るので助かります。
上の写真は、岐阜市畜産センターにあった「レモネード」です。この花は遅咲きで、最初に見たときはまだ蕾が開き始めたところでしたが、初めから強く印象に残り、この花を見るために翌シーズンも足を運び、咲くまで何度も足を運びましたが、まだ最善の見頃には行けてません。
緑色の花のバラは他でも見かけており、上の写真の左は、花フェスタ記念公園にあった「わかな」、真ん中は島田市ばらの丘公園にあった「グリーンスリーブス」、右は岐阜市畜産センターにあった開くと白に近い「アバランチェ」です。
上の写真は、左右いずれも色がかなり薄い緑のバラ「緑光」で、左は西尾市バラ園で、右は高遠しんわの丘ローズガーデンで撮っています。これら緑色のバラはいずれも小ぶりの花で、色を比較すると「レモネード」が最も鮮やかです。
しんわの丘ローズガーデンは、上の写真のように丘というより山の中の斜面を開いた庭園で、見晴らしが良くてスケールの大きさを感じます。バラの種類はそれ程多くはないのですが、ボリュームがあって目を惹かれる感じの良い品種が揃っていて、下の写真のように華やかです。
なお上の写真のバラの品種は、咲き始めはピンクで枯れる前は青みがかかった紫に色がかわっていく「ケアフリーワンダー」と、縁が赤くて中央が白い品種「ノスタルジー」で、このガーデンのアチコチに植えられている主役です。
青いバラの品種を作り出すことは困難と言われています。上の写真の左は、島田市ばらの丘公園にあった「ブルームーン」、真ん中は花フェスタ記念公園にあった「ブルーバユー」、右は浜松フラワーパークにあった「たそがれ」で、いずれも青系統のバラで綺麗に撮れたものを選んでいます。
特に花フェスタ記念公園には青いバラの庭があり、上の写真の左の「ブルーヘブン」、真ん中の「ミスティ パープル」、右の「青龍」など多くの品種の青いバラがあります。
上の写真は、花フェスタ記念公園のバラのテーマガーデンで、他に世界のバラ園もあるので、見頃の時期には、一日で全ての花を見ることができません。そこで下の写真のような、好みの色形のバラを探して周ることになります。
上のバラの名前は「カリオペ」で、白っぽいオレンジ系の濃淡が美しく、やはり白っぽい色のバラは好みです。
同じ花フェスタ記念公園のニューローズガーデンで撮影した上の写真のバラは、家で写真を整理したところ美しく輝くように撮れていて、最も気に入った写真の一枚となりました。
そこで数日後に名前を確認して何枚か撮ろうと思って再訪しましたが、下の写真のように同じような色形のバラが多いので特定ができませんでした。
白地に中央が淡いピンクやオレンジの品種は、「プリンセスハナコ」や「ヨハンシュトラウス」をよく見かけますが、他にも「パーディタ」、「ザ・ソーハムローズ」、「クィーンマルガレーテ」など数多くの品種があって、ネームプレートも含めて撮影しないと見分けることが困難でしょう。
同じ花フェスタ記念公園でも、世界のバラ園の中央にあった上の写真の花は、ネームプレートで「シャリファ アズマ」と解りました。この2015年春のシーズンは、こういう色形のバラが好みでした。
花フェスタ記念公園で栄誉殿堂入りした品種の中では、世界のバラ園にあった上の写真の「エリナ」が大輪で白っぽいクリームイエローと気に入っています。
上の写真は、浜名湖ガーデンパークで撮った白地に赤の縞模様のバラで、名前が解りませんがベストショットの一枚です。
赤白の縞模様のバラは流行していて、京都府立植物園で撮った上の写真の左が赤みが強い「アラベスク」、右がオレンジ系の「オレンジスプラッシュ」と似た品種が多くあります。
上の写真の島田市ばらの丘公園では、バラの人気投票を行っていて、バラの名前がわかり易く表示されていて助かります。
上の写真は、島田市ばらの丘公園にあった一重咲きのバラ「デンティベス」で、始めて見たときは新鮮な印象を持ちましたが、他のバラ園でも時々見かけるのでプチ流行品種というところでしょう。この島田市ばらの丘公園では色違いの2品種もあり、花びらが白色の「ホワイトウィング」、黄色の「天の川」と見た目は似ているのに名前は随分違うものです。
島田市ばらの丘公園の温室の横にあった「万葉」が上の写真です。この花は浜松フラワーパークのバラ園にもたくさん咲いています。
上の写真の左は浜松フラワーパークにあった「フリュイテ」ですが、花びらのふちが赤やオレンジで芯のほうが透き通るクリーム色のバラも、似たような多くの品種を見かけます。
上の写真の左は、島田市ばらの丘公園にあった「ゴールデンボーダー」、真ん中は花フェスタ記念公園にあった「シャーロット」、右は京都府立植物園にあった「ジャルダン ドゥ フランス」で、いずれも透明感のある花の色が好みです。
上の写真はしんわの丘ローズガーデンで撮っており、左は「ウーメロ」、真ん中は「アルフォンス ドーテ」、右は「キャラメル アンティーク」で、これらも透明感があって鮮やかな花です。
豊田市の西山公園で撮った上の写真は、温かみのある色の躍動感のあるバラ達の写真です。
びわ湖大津館のバラ園は、琵琶湖に面したロケーションを活かしたイングリッシュガーデンで、全体のバラの本数は並でもセンスの良いバラが植栽されています。
びわ湖大津館で撮った上の写真は、左は珍しいベージュ系の色の「エバンタイユ ドール」、真ん中は「クロード モネ」、右は「マルク シャガール」で最近の好みの淡い色合の花です。うち「モネ」は花フェスタ記念公園でも同じシーズンに見かけて写しており、撮影した写真を整理してみると、自身の嗜好の変化が反映されていることがよく解ります。
バラは主に年2回、春と秋に見頃がありますが、秋バラは香りが強いもののボリュームが少ないので遠方まで見に出かけにくいところです。しかし、コスモスが終わりかけた10月中下旬の花が少ない時期に咲くので、花フェスタなどバラ専門の名所ぐらいは毎年周りたいところです。
それぞれのバラの名所について詳しくは、この「四季の花巡りガイド」の「花の名所ガイド中部」の「バラの名所リスト」から名所を選んで御覧ください。
なお、当サイトのブログである「季節のフォト花便り」も、2017年4月1日に公開スタートしましたので時々再訪いただければ幸いです。